今回は文系の専攻だったにも関わらず、シリコンバレーエンジニアとして内定を獲得されたryujiさんに、どのような方法で就職活動をされたかについてインタビューを行いました。
- 文系専攻からシリコンバレーを目指したい
- アメリカでソフトウェアエンジニアとして内定をGETしたい
- アメリカでの就職プロセスが詳しく知りたい
そんな方にryujiさんの成功体験をお伝えします。
ryujiさん
大学では観光学を専攻。カナダで8週間のコーディングブートキャンプでプログラミングを学習し、東京のスタートアップで3年間Ruby on Railsエンジニアとして勤務。その後フリーランスとしての活動を経て、アメリカでソフトウェアエンジニアとして内定を獲得。
ryujiさんのインタビューについては、こちらの動画でも紹介しているので是非ご覧ください。
目次
文系の経歴からシリコンバレーで内定を取るため、コンピュータサイエンスを学習
――ryujiさん、インタビューをお受けいただいてありがとうございます。早速ですが簡単な経歴と、プログラミング経験の有無について教えていただけますか?
大学の専攻は、観光学です。2017年にカナダのバンクーバーにある8週間のコーディングブートキャンプでプログラミングを学びました。日本に帰国後は東京にあるスタートアップで3年程働き、2020年にフリーランスに転身して、2021年にアメリカに移住しました。
プログラミング経験については、2017年から主にRuby on Railsを使った開発を行ってきました。
――Recursionを始めたのはどうしてでしょうか?
コンピュータサイエンスの基礎知識を勉強したいというのが主な理由です。ブートキャンプでは時間が限られているため、フレームワークの使い方等を集中して教わりました。
しばらくはその時習った知識で仕事も出来ていたのですが、やはり今後エンジニアとして成長する為にはコンピュータサイエンスの基礎を学ぶ必要があると感じたのでRecursionを始めました。
特に自分の場合は文系専攻でコンピュータサイエンスに精通しているわけではなかったので、不安がありました。
――Recursionをどのように利用して学習しましたか?
Recursionでは主にPythonで学習していました。普段はRubyで仕事をしているので、似ている言語でなおかつ人気があるPythonを選びました。学習時間は1時間半程度です。
――シリコンバレーで働くために、どのカリキュラムを一番注力して勉強しましたか?
OOP(オブジェクト指向プログラミング)やデザインパターンについては、実務ですでにある程度経験があるので、データ構造について一番注力して勉強しました。
――コンピュータサイエンスプロジェクトはどうですか?
Recursionで提供されているコンピュータサイエンスプロジェクトはやっていませんが、個人で作ったサービス等はあります。これは履歴書にも載せていました。
Survelion (アンケート分析サービス)
LINEでアンケートを収集、ウェブアプリ側でアンケートの分析結果を表示するサービスです。
Hate Crime Reporter(ヘイトクライムリポートアプリ)
https://apps.apple.com/br/app/hate-crime-reporter/id1567791113?l=en
――Recursionを始める前と比べて何ができるようになったと感じますか?
データ構造を理解する事で、競プロサイトのLeetcode等のアルゴリズム問題を解く時に、暗記ではなく自分の頭で考えながら解くことが出来るようになりました。コーディング面接でも似たような問題が出されることがあったので、Recursionで学んでいてよかったと思います。
――Recursion以外の他のサービスを利用しましたか?
等を利用したことがあります。educative.ioのGrocking the system design interviewというコースでは、システムデザインの知識を学びました。
本については、
などを読んでいます。
――エンジニア関連の資格を取りましたか?
業務でAWSの知識が必要だったので、2021年にAWS Developer Associateを取得しました。
履歴書に自作のプロジェクトを記載して、シリコンバレーの企業にアピール
――ryujiさんのシリコンバレーでの転職活動についても教えてください。活動を始めてどれくらいで内定が出ましたか?
1/26にアプライを始めて2/26に内定が出たので一ヶ月程でした。
――どのような方針で会社を選んだのですか?
自身の経験で入れそうな会社で、自分でも使いたいというサービスを作っている会社を中心に選びました。選んだ16社に応募して、結果は以下の通りです。
- 書類選考通過 : 8/16社
- 一次面接(電話)通過 : 6/8社
- 二次面接通過 : 5/6社
- 技術面接通過 : 2/5社
- 最終面接 : 1社のみ受けました
選考の流れは、以下のように進みました。
- 書類審査
- 1次面接(電話)
- 2次面接(CTOと技術面接)
- Coding assignment
- 3次面接(CTO、エンジニア1名とcoding assignementのソースコードを見ながらペアプログラミング)
- 4次面接(エンジニアリングチームのメンバーと顔合わせ)
- 5次面接(再度CTOと軽い技術面接)
――コーディング試験はありましたか?
Reactで簡単なアプリを作って提出する試験がありました。LeetCodeにあるようなコーディング問題が出たこともあります。
――書類や面接ではどのようなことをアピールしましたか?
履歴書には自分で作ったサービスを必ず載せました。
それと自身が仕事で積み上げた実績等を具体的に書きました。例えば「既存のモノリシックなアプリケーションから、複数の新しいWebアプリケーションへの移行を可能にするシングルサインオン機能の実装を主導した」等です。
面接時にはバックエンド以外にもフロントやインフラ等、色々な業務の経験がある事をアピールしました。
――採用者様の興味を引いたポイントはどのような点だと思いますか?またRecursionで学んだ知識で評価されたものはありますか?
自分でサービスを作った経験がある(Survelion、Hate Crime Reporter)事は色々と興味を持って話を聞いてくれました。
Recursionの知識に関しては、アルゴリズムの問題が出たときに、時間計算量等を意識しながら効率の良いコードを書くことができたので、好印象を与えることができたのではないかと思います。
――経歴、プロジェクト、コミュニケーションスキル、人柄、ブランクなど、何を重視して確認されると思いますか?
技術的な経歴はマッチしていたので、技術的な質問と同様にソフトスキルの質問が多かった印象があります。例えば、「チームメンバーと意見が合わない時にどのように対処するか?」といった質問がありました。
年収が大きくアップ!念願のシリコンバレーエンジニアに
――転職後の業務内容の概要について差し支えない範囲で教えていただけますか?
まだ業務が開始していないので、なんとも言えませんが恐らくバックエンドを中心にAPIを作ったりする業務になるかと思います。
――前の仕事に比べて給料はどうかお聞きしてもいいですか?
現在の収入の約2倍の額を提示して頂きました。
――2倍はすごいですね。おめでとうございます!最後にRecursionユーザーに向けてアドバイスをお願いします。
今まだ学習中の方は、Recursionの学習ロードマップに沿ってコツコツと学習していく事をおすすめします。プロジェクトを自力で作成して、そのソースコードを面接官に見せながら説明することができればかなり好印象ではないかと思います。
――ryujiさん、貴重なお話を聞かせていただいてありがとうございました。