今回は高卒未経験の経歴からフロントエンドエンジニアとして内定を獲得したLegend勝さんに、どのようにソフトウェア開発を学習し、どのような戦略で転職活動を行ったのかについてインタビューを行いました。
- 高卒の経歴からエンジニアとして転職したい
- 実務未経験からエンジニアを目指したい
- 独学でエンジニア転職を実現させたい
そんな方にLegend勝さんの成功体験をお伝えします。
Legend勝さん
高校卒業後、自動車部品メーカーで7年間勤務。1年間独学でプログラミングを学習したのち、コンピュータサイエンスを学習し、フロントエンドエンジニアとして内定を獲得。
目次
高卒未経験からエンジニアへの転職を目指しコンピュータサイエンスの学習を開始
――Legend勝さん、インタビューをお受けいただいてありがとうございます。早速ですが、プログラミング経験の有無について教えていただけますか?
約1年ほど独学でプログラミングを学習してきました。その期間でポートフォリオを何個か作成しています。
フレームワークを利用すれば、一時的には様々な機能を実装できたのですが、いまいち自分の力になっている気がしませんでした。基礎力が足りないことを実感したので、コンピュータサイエンスの知識を身につけ、ソフトウェア開発について体系的に学習するべきだと感じました。
そこでRecursionをネットで見つけ、学習を始めました。
――Recursion以外の他のサービスを利用しましたか?
他のサービスは特に利用してませんが、プログラミング関連の本は以下を読みました。特に面白かった本を挙げます。
- りあクト!
- プログラミングTypeScript
- Linuxで動かしながら学ぶ、TCP/IPネットワーク入門
- プロになるためのWEB技術入門
- 安全なWEBアプリケーションの作り方
- WEB+DE PRESS シリーズ
実務経験はなかったが、計算量や可読性を考慮できるようになった
――どのようにRecursionを利用しましたか?学習量や言語の選択について教えてください。
RecursionではJavaScript、TypeScriptを選択し学習を進めました。独学で学習していた原語は、JavaScript, TypeScript, PHPなどです。
1日の学習量は、平日は2時間、土日は6時間程です。全く学習しない日も多々ありました。
――カリキュラムの中で、どのコースを一番注力して勉強しましたか?
自分はコンピュータサイエンス基礎「上級」の途中までしか進めてませんが、特に中級コースに注力したと思います。再帰関数や計算量についてのセクションは面白かったので、自分で別途、気になることを調べながら学習しました。
――Recursionで学習を始めてみて、何か変化がありましたか?
Recursionを始める前は、動画教材やハンズオン教材を活用して学習していました。流行りのWebフレームワークを使って簡単なアプリは作れるが、自分でロジックを考えてゼロから書く力がついていないことがとても不安でした。
そこで、基礎から徹底するべきだと考えてRecursionでコンピュータサイエンスを学び、あやふやだった基礎の部分が固められアイデアをコードで表現できるようになる感覚を覚えました。
当たり前のことだとは思いますが、コードを書くにしても「ただ動けば良い」という感覚は無くなり、裏側でどのような原理で動いているのか、計算量は適切なのか、可読性のあるコードなのかということも考えるようになりました。
技術面接ではコンピュータサイエンスの知識をアピールし、高卒の経歴の不利をカバー
――エンジニア転職活動についても教えてください。まずはどのような方針で会社選びをしたのですか?
受託開発系の会社を中心に考えていました。高卒未経験で不利な状況だったので、自身の経験が少しでも活かせそうなところへ応募しました。
――書類や面接では、どのようなことをアピールしましたか?
書類では、現職での成果や自己PRに注力しました。面接では、ポートフォリオの説明・工夫した点を中心にアピールしました。
――Recursionで学んだ知識の中でも特に評価されたものがありましたか?
再帰処理や計算量について学んでいることに興味を持っていただけました。ソフトウェア開発では基本的なことですが、DRYの原則や、変数の命名についても気を使っていることも高く評価されたと思います。
上記の事柄に関して、根掘り葉掘り聞かれてもしっかり答えることができたと思います。
――Recursionで学んだことをどのように伝えましたか?
まず、制作物に関してはRecursion開始前には完成していたのですが、Recursionで得たコンピュータサイエンスの知識をその都度コードに反映させてきました。
Githubのコードを見せながら、
- 以前とどう変わったのか?
- なぜこの書き方にしたのか?
などを自分なりに説明しました。
特に、再帰処理を使ってFirebaseのFireStore上のデータを消去していく処理を書いたのですが、その処理の具体的な実行順序、原理をしっかり話すことができたことは評価されたと思います。
――ご自身のどのようなところをエンジニアとして評価されたと思いますか?
「技術が好きなんだな」と思われたことだと感じます。
他には、人柄やコミュニケーション能力も重視して評価されたと思います。
フロントエンドエンジニアとして内定獲得!いずれはバックエンドも
――ソフトウェアエンジニアとして内定獲得おめでとうございます!転職後の業務内容の概要を教えていただけますか?
React+TypeScriptを使ったフロントエンド業務です。
その後、Javaを使ってバックエンド側の実装も行う予定です。
――今後仕事としてどうしていきたいですか?
まずは技術力を身に着けて、一人前に仕事をこなせるようになりたいです。
チームからも、お客様からも頼りにされるようになりたいです。
――実務未経験者が内定を取るためにやっておいた方が良いことについてアドバイスいただけますか?
まずは、
- なぜエンジニアになりたいのか?
- その後どうしたいのか?
を何回も自問自答したほうがいいと思います。早い段階から求人サイトを見て(可能であればカジュアル面談を受けて)求められている水準を知ることも大切だと思います。
いくら勉強しても、完璧な準備はできないと思います。
――Recursionを始めたばかりのユーザーがやっておくべきことは何でしょうか?
膨大なカリキュラムのため、いろいろ手をつけたくなりますが、学習ロードマップ通りに進めたほうがいいと思います。
その方が迷わずに最短で目指してるものに近づけると思います。
――RecursionをLegend勝さんの友人や知人におすすめできますでしょうか?
オススメできます。
中級コースにも自分でよく考えなければならない問題がたくさんあり、クリアすれば確実に力がつくと思います。データ構造やアルゴリズムに関するコーディング問題も多く、他のユーザーのコードも見れるので、良いコードの書き方も勉強できます。
――Legend勝さん、貴重なお話を聞かせていただいてありがとうございました。今後のご活躍をお祈りしています。