新卒でバックエンド開発を目指す方必見の、インターンから内定獲得までの道のりと対策

今回インタビューさせていただいたのは、第一志望のメガベンチャー企業のバックエンドエンジニアとして内定を獲得されたyukiakibaさん。夏にインターンシップを経験しその経由で本選考に挑むことができたそうです。

  • インターンシップが本選考へどうつながるか気になる
  • コーディング面接対策を知りたい
  • 内定獲得にむけて準備したことを知りたい

そんな方にyukiakibaさんの成功体験をお伝えします。

yukiakibaさん

情報系専攻の学生。苦手なフロントエンドを克服しチーム開発を経験するため、2022年6月からRecursionで学習を開始。メガベンチャー企業でのインターンシップを経由して本選考へ望み、見事新卒でバックエンドエンジニアとして内定獲得。

インターンシップに備えてRecursionでチーム開発を経験

――yukiakibaさん、インタビューをお受けいただいてありがとうございます。早速ですが簡単な経歴と、プログラミング経験の有無について教えていただけますか?

現在は情報系専攻の大学生です。旧帝大ではない国公立大学です。

これまで基本スポーツしかしていませんでしたので、受験勉強もほとんどせず入れるところに入りました。高校もスポーツで選んだくらいの体育会系です。

――プログラミングの経験はありますか?

プログラミングは大学に入学してから始めました。大学3年時の6月頃に本格的にRecursionを始めましたが、それまでは大学の授業と独学でプログラミングを学習していました。

Recursionを始めたときには、Recursionのコーディング問題のレベルでいうと、「easy」の問題であれば自分で解答できるが、「medium」だと少し厳しいくらいという感じのレベルでした。Atcoderではレーティング200弱でした。

――Recursionを始めた理由は何ですか?

インターンシップでチーム開発をすることになったので、前もってチーム開発の経験を積みたかったからです。

――どのようにRecursionを利用し学習を進めましたか?

Recursionでは主にPythonで学習を進めました。独学では C、C++、JavaScriptを学習しています。

学習量はだいたい1日に5時間くらいです。

Recursionではフロントエンドに一番注力していました。大学が情報系ということもありバックエンドはそこそこ知識があるのですが、フロントエンドが少し苦手意識をもっていました。そのためにポートフォリオサイトの見た目が良くないということが問題となっていて、それをを解決しようとしたためです。

――プロジェクトはどうでしたか?

プロジェクト3まで挑戦しました。

どのプロジェクトもバックエンドの処理を書くことに関してはスラスラ進みましたが、オブジェクトを意図した場所に置く、見やすいデザインにするなどフロントエンドの処理に関してはかなり手間取りました。

自分は、バックエンドエンジニアになるための最短距離を行きたい(フロントエンドから逃げたい)という考え方から、デザインはほぼ見本のままバックエンドだけ自分で実装するという作戦を主に取り、プロジェクト3だけ自力で全部作りました。

プロジェクト3ではバックエンドが5時間くらいで出来たのち、フロントエンドに30時間くらいを投下しなんとか完成させました。

完成したプロジェクト3はこちらから見ることができます。

GitHub Page: https://yuki-akiba-jp.github.io/Pirates-Of-Mugiwaran/

エンジニアインターンシップに向けてコーディング問題で基礎力をあげる

――Recursionを始める前と後では何か変化がありましたか?

フロントエンドに対して多少の知識がつき、どうサイトの見た目をコードに落としていくかのコツが分かり始めました。また、Recursionを始める前は、JavaScriptに対して「メソッドの数が多すぎて訳がわからない」という印象を抱いていましたが、Recursionでは限られたメソッドでやりたい処理を実装していくのでスムーズにJavaScriptに馴染めました。そしてわざわざ難しい書き方をしなくても、簡単なことの組み合わせで複雑な処理を分かりやすく実装できることを学びました。

――実際に学習してみてRecursionを知人におすすめすることができると思いますか?

おすすめできます。

何から学習すれば良いか分からない人はロードマップに沿って学習すれば良いです。やるべきことを明確化して効率よく学習できると思います。何をすればよいのか悩む時間を短縮できます。

また、コーディング問題は基礎力を上げるよいツールだと感じています。競技プログラミングのように数学のひらめき系ではないところが良さで、着実に実力が上がっていることが実感できます。

自分はデータ構造を実装する問題はデータ構造の知識を実際にコードに変換する貴重な場として重宝しています。

インターンシップの採用試験でもコーディング試験を課すところが増えていますので、Recursionのコーディング問題でしっかり練習するのが良いと思います。

第一志望のエンジニアインターンシップに参加し本選考につながった

――就職活動についてもお聞かせください。まずはどのような方針で会社選びをしましたか?

自分は1社応募してその会社で内定をいただきました。第一志望の会社は決まっていたので内定獲得に向けて早めに企業研究をスタートさせました。夏のインターンシップに応募して、そこから採用選考まで進むことができたので、早めに準備した点が良かったのだと思います。

――まずは、第一志望の会社のインターンに行かれたのですね。インターンシップに採用されるためにどのような対策をしましたか?

インターンシップの面接の準備として、企業研究にしっかり時間を割きました。就活サイトの本選考対策の欄に書いてある情報を元にして対策を行いました。5月6月に本選考並に企業研究をしてくる応募者は少ないと思うのでそこで自分の戦略に少しアドバンテージがあったかと思います。

また、この時期に本選考での第一志望を明確に決めている人は少ないと思いますので、早めに第一志望を決める、準備をするなどの行動でインターンシップに参加できる確率は大幅に上昇すると思います。

このインターンシップに参加できたおかげで、本選考では優遇してもらうことができました。

――本選考の流れはどのように進みましたか?

まずは書類審査で、コーディング試験⇒1次面接⇒2次面接⇒最終面接という流れで進みました。

――コーディング試験はあったのですね。難易度はどうでしたか?

基本的なアルゴリズムとデータ構造が分かっていて、それを使用できれば解けるような問題でした。

Recursionのコーディング問題のレベルだと「easy」よりも少し難しいくらいの傾向、難易度だと思います。

知識として知っていれば解ける問題でしたので、Recursionの「easy問題」をある程度の量を解いておくと現実的な対策になると思います。

――採用試験ではどのようなことをアピールしましたか?

書類ではいかに自分がその企業の文化に合っているかをアピールしました。企業研究をしっかりしていたので、その点は的を得たアピールができたのではないかと思います。

面接では、スポーツの経験からチームワークの中で自分の良さを発揮できるということをアピールしました。

――内定をもらえた一番の要因は何だと思いますか?

全体的な要因は、インターンシップ経由の選考を受けることができたことです。

面接では、なぜそのような行動をしたかということを理由をもとに順序立てて説明しようとしたことが評価につながったと思います。口が上手ければ良いというものではなく、その都度頭を使って考えることをしようとしているかという定性面を評価されたのだと思います。

インターンシップを経由しWEB系バックエンドエンジニアとして内定

――内定獲得おめでとうございます。業務内容の概要について差し支えない範囲で教えていただけますか?

WEB系バックエンドエンジニアです。詳しい内容については控えさせてください。

4月からの業務に向けて今はRecursionでスキルを磨いています。これからも技術者として成長し続けていきたいと思います。

――これから就活を目指す学生が内定を取るためにやっておいた方が良いことは何だと思いますか?

インターンシップや説明会、勉強会への参加。定量的にアピールできるものは多いほどよいと思います。また、昨今はインターンシップ参加者への優遇がある会社はかなり多いと思うので積極的に参加するとアドバンテージが得られると思います。

それと、ポートフォリオは作成した方が良いと思います。見た目もある程度の体裁を整えたポートフォリオを準備したほうがいいでしょう。また、就活の常識をリサーチすることも同様に重要だと思います。

――Recursionを始めたばかりのユーザーにアドバイスをいただけますか?

ローカル環境の構築、それに伴い使用するエディタに習熟することが大事だと思います。Recursionは環境構築をせずに学習を始められますが、ローカルで開発できるようにしておくことも大事です。

それと基礎力をつけること。プロジェクトを始める前に、コンピュータサイエンスプロジェクトである程度問題を解いておいた方が少し長い目で見たときの成長速度が早いと思います。

――yukiAkibaさん。貴重なお話を聞かせていただいてありがとうございました。