未経験の20代ユーザーがインフラエンジニアへ転職!採用面接でアピールしたこと

今回は、未経験からインフラエンジニアとして内定を獲得したYukiARIさんに、どのようにプログラミングを学習し、どのような就職活動を行ったのかについてインタビューを行いました。

  • 未経験からエンジニアを目指したい
  • プログラミングの学習方法が知りたい
  • 就職活動でのアピールポイントが知りたい

そんな方にYukiARIさんの成功体験をお伝えします。

Recursionユーザー YukiAri

YukiARIさん

大学卒業後、人材業界を経験したのち、受託会社で営業を担当。独学でプログラミングを学習し、インフラエンジニアとして内定を獲得。

実務未経験からインフラエンジニアとして内定を獲得

――インタビューをお受けいただいてありがとうございます。まずは簡単にYukiARIさんの経歴と現在はどんな業務を担当しているのか、差し支えない範囲で教えていただけますか?

学生時代は、ITや人材業界で働いていました。その後、音楽活動をしながら職を転々とし、IT系受託会社で1年ほど営業やPMを担当していました。

半年ほど異業種で働きながらRecursionでコンピュータサイエンスを学び、今年春から、自社サービス・受託開発/インフラ等を行う会社でインフラエンジニアとして勤務開始しています。

まだひよっこですが、ネットワーク構築、サーバ構築がメインの業務を担当し、オンプレミス・クラウドにも対応しています。

また、自分の作業効率化や社内業務支援のため、簡単なシステム開発等でスクリプトを書くこともあります。

――これまでもIT系で働いていた経験がおありなんですね。過去の業務内容にプログラミングはありましたか?

いいえ。プログラミングの経験はありません。難しそうだと思って避けてきたんですが、これまでIT系で何度か働くうちにテクノロジーの面白さを感じていました。いつしか「自分でも何か作れたほうがより楽しいのではないか」と思うようになり、プログラミングの学習を始めました。

―― 最初はRecursion以外のサービスを利用されたんですよね。どのようなサービスを利用しましたか?

ドットインストール、Progate、Udemyなどです。ただ、幾つかサービスを使ってみて、「そもそも何でコードを書いたら動くのか」など根本的な謎を置き去りにして、ただコードを覚えるような感覚があり、消化不良を感じていました。

これらのサービスは、ソフトウェアの補助教材・インフラ系の教材として、特定の技術が知りたいときに必要に応じて活用していて、ソフトウェア学習ツールとしてのメインは、Recursionを利用させてもらってます。

――Recursionを選んでいただいたのはどうしてですか?

実は去年Recursionの正式ローンチのころに、「ちょっと独学じゃ厳しいんじゃないか」と思い始め、高額なプログラミングスクールに申し込もうとしていたんです。

その矢先、Recursionの創業者のShinyaさんのTwitter投稿でRecursionのことを知り、「これなら楽しく深く学べるのではないか」と思い、登録させていただきました。

Recursionの無料コースを使ってみたら見事にはまりまして、無料登録の2日後には有料会員になってます。その理由は、他サービスでモヤモヤと感じていた消化不良感が解消できる内容だったからです。

コンテンツの充実度だけでなく、ユーザー同士が交流できるDiscordコミュニティの質が高く、つまずいてもほかのユーザーと教えあい、時に励ましあいながら先に進んでゆくことができたところはすごく満足できました。

Recursionでコンピュータサイエンスをしっかり学習

――YukiARIさんがRecursionをどのように利用されているのか教えていただけますか?

去年8月から休み休みですけど、Recursionを使わせていただいてます。始めて数か月は、多いときで1日6~7時間、少なくとも2時間程度はやっていたかと思います。

Recursionで推奨されているとおり、最初はJavaScriptで中級までを突破しました。Discordコミュニティで、みんなが他言語で2周、3周されているのを知り、PythonとPHPでもう一度やり直しました。その後はJavaにも取り組んでいます。

今はインフラの勉強だったり、仕事に慣れるので精一杯になってしまっていたりで、出来るときに少しやるという感じです。業務でJavaScriptとシェルを中心に使っていて、今後Python等も使っていく予定なので、また利用時間を延ばしていきたいです。

――コンピュータサイエンスプロジェクトはどこまで進んでいますか?

コンピュータサイエンスプロジェクト1のみです。プロジェクトは絶対やったほうがいいと思います。現在、ソフトウェア系の業務を少しずつ任せていただけるようになってきて、プロジェクトをもっとやっておけば良かったと痛感しています。

インフラエンジニアの採用試験でアピールしたこととは?

――春頃に急に就職されたと聞いて驚きました。どのような転職活動をされましたか?また今の会社はどんなことを基準に選ばれたのですか?

プラットフォーム型とエージェント型の両方の転職支援サービスを併用して就活してました。今の会社にはプラットフォーム経由で内定をいただきました。

会社選びの際、優先したのは以下の要素です。

  • 自社サービス開発・受託を両方行い、相互に連携している
  • 自主性の尊重(やる気と実力次第で、手を上げたら仕事を任せてもらえる)
  • VR等の大容量通信に興味があったので、自社商材にそういった要素がある
  • アクセスの良さ

――YukiARIさんはインフラ希望で探されてたんですよね。採用試験において、どのようなことをアピールしましたか?

書類でも面接でも、PM時代のコミュニケーション能力・管理能力、それから知的好奇心、手を動かす姿勢などをプロセス、結果込みで伝えました。

インフラにもソフトウェアにも興味があったので、

  • なぜ好きなのか
  • 自分はどうなってゆきたいのか
  • そのために現状生かせる力
  • 伸ばす力

などについて自分の考えを話しました。

樹形図的な感じで自分の考えをまとめていたので、よどみなく答えることができたと思います。

――採用担当者さまはどのような反応でしたか?

結構突っ込んで質問されました。本当にやりたいのか、どこまで深く考えているか測られているような感じが強かったです。

Recursionに関しては「プログラミング未経験で働きながらでも、2か月程度でGAFAレベルのコーディング問題が解けた」という話を自信を持って話しました。面白がってくれたと思います。

私はインフラ志望ですが、Recursionでの学習成果は、学習能力や学習習慣、思考的な粘り強さ等のアピールとして効果的だったと感じます。

――これらのアピールの中で、内定をもらえた一番の要因は何だと思いますか?

自走する思考力、学習能力、学習習慣、コミュニケーション能力等かなと推測しています。

ソフトウェア開発で行った努力(物量や精神的体力)、それによって得られた結果、そこに至るための工夫や困難、またそれをどう分析しどう乗り越えたか等について話すことで、インフラ業務でも再現性があるのではと思っていただけたと思います

―― YukiARIさんは、Discordコミュニティでも積極的に質問したり、ユーザー同士でコミュニケーションを取られたりしてましたよね。交流を通じてお分かりかと思いますが、Recursionのユーザーさんはさまざまな年代の方がいらっしゃいます。年齢は転職活動時に影響あると思いますか?

YukiARI;

自分は30歳前後ですが、あまり感じませんでした。ただ、自分はインフラ志望であり、またIT業界の経験が数年あったからかもしれません。未経験者や他の職種が希望の場合はわかりません。

Recursionで学んだコンピュータサイエンス知識は現在の業務でも生かされている

――転職後Recursionの知識は役に立っていると思われますか?

役立っています。まず、プログラミング等言語を扱う場面では、初見の言語でも公式ドキュメントやQiita等を見て、多少調べれば理解できるのでありがたいです。それから、エラーに対して粘り強く向き合えるのは、プログラミングだけでなく、サーバー、ネットワーク等を構築する上でも役に立っています。

まだまだ先輩方から助けていただくこともありますが、自分で突破口を見出す力はRecursionを通して向上していると思います。トラブルシューティングに対してポジティブに向き合えています。

また、Recursionにゲームみたいな面白さがあったからこそ、実務もそのようにとらえられる姿勢が身についたと思います。

現在の業務では開発業務も行っていて、Recursion以外で人生初の開発物となった業務効率化ツール(GoogleのSpreadsheet、TrelloなどをAPIで連携)では、Recursionのありがたみを特に感じました。

例えば、計算量を考えたり、なるべく関数を抽象化して可読性を上げたりと、Recursionで習ったことを活かして工夫ができたのが楽しかったです。そうして最初の開発を行えたことで、スクリプトを書く業務を少しずつ任せていただくようになっています。

20代実務未経験での転職希望者へのアドバイス

――実務未経験者が、内定を取るためにやっておいた方が良いことはどんなことだと思われますか?アドバイスをお願いします。

私の場合、未経験インフラ就職・ポートフォリオ無しなので、具体例が紹介できません。

抽象的な話に偏ってしまいますが、努力、結果に加え、思考プロセス、PDCAをしっかり説明できたほうが良いと思いました。自分の思考回路を相手に開示し、「こういう業務だったらこういう風に乗り越えてくれるかも」と思ってもらうのは非常に重要だと感じています。

――YukiARIさん。お忙しい中お時間とっていただきありがとうございました。これからの活躍も期待しています。また時間があったらRecursionのプロジェクトにも挑戦してみてくださいね。