今回インタビューさせていただいたのは、フリーランスからソフトウェアエンジニアへ転職を成功させたHirotadaさん。複数社から内定を獲得し、年収が大幅にアップしたそうです。
- ソフトウェアエンジニアへ転職して年収を増やしたい
- 転職成功するためのアピール方法が知りたい
- 自力でアプリケーションを作り上げる力を身につけたい
そんな方にHirotadaさんの成功体験をお伝えします。
Hirotadaさん
目次
フリーランスからソフトウェアエンジニアへ!転職して年収大幅アップ
――Hirotadaさん、インタビューをお受けいただいてありがとうございます。早速ですが簡単な経歴と、プログラミング経験の有無について教えていただけますか?
大学は工学部の機械系でした。大学を卒業後、メーカーの設計職として3年ほど働き、その後は6年ほどフリーランスとして活動してきました。内容は、ブログを作ったり、コミュニティ運営に参加したり、ウェブ制作したりと色々です。
プログラミングは、大学の講義でFortran90とLinuxを使いましたが、記憶には残ってないですね。その後フリーランスで働く中で、WordPressテーマや自作プラグインの制作案件を受注しました。ほとんどコピペのツギハギだったので、本格的に学ぼうと決めたのはRecursionが最初です。
――Recursionを始めたのはどうしてですか?
数年前にセイト先生とのコラボ動画で存在を知って、「GAFAエンジニアが作ったサービスとか、良いに決まってるやん!」と思い始めました。
色々と忙しかったのもあって1年ほどはほぼノータッチでしたが、もっとたくさん稼ぐためのスキルを身に付けたいと思い本腰を入れて学習を始めました。
コピペ・ツギハギで行う、その場しのぎなモノづくりに嫌気が差していて、自分でゼロからアプリケーションを作り上げられるだけの確かなスキルを身に付けたいと思いました。
――Recursion以外のサービスを利用しましたか?
Paizaを少しだけ利用したことがあります。就活との連携は良いですが、基本は問題を解くしかなく、また性格の悪い問題が多くてイライラしてやめました。
――エンジニア関連の資格をお持ちですか?
JavaSE BronzeとITパスポートです。
JavaSE Bronzeの問題集は、Javaの仕様を学ぶだけでなく、OOPやポリモーフィズムの概念を理解するのに役立ちました。RecursionでOOPまで理解できていれば、数時間の勉強で資格持ちになれると考えると、タイパはまずまず良い気がします。合計10時間ほどの勉強時間で取れました。
ITパスポートを取ったことで、ネットワークやWeb周りの知識を得ることができました。
Recursionの上級がクリアできるなら未経験でも転職できる
――Recursionでどの言語を選択して学習を進めましたか?
中級まではJavaScriptを選択して学習しました。上級からはJavaを使い、中級の問題をかいつまんで解き直しました。またチーム開発では、Vue/Next.js/Node.js/TypeScriptを使いました。
――1日あたりの学習はどれくらいでしたか?
平均すると1日3.8時間くらいでしたが、月によってかなりムラがあります。多い月だと平均10時間を超えて取り組みましたが、少ない月は2.5時間くらいです。
――どの項目を一番注力して勉強しましたか?
OOP、デザインパターンです。最初は意味不明だった概念が、徐々に解きほぐされていく過程には、知的好奇心を刺激させられました。
またチーム開発でVueとQuasarFWを使って開発をしましたので、Vueコースもしっかり取り組みました。フロントエンドは、実際に形として残る物が作れるので楽しかったです。
――プロジェクトはどこまで進めましたか?
フロントエンドプロジェクトのUser Card App、Sliders、Banking Appと、Vueまで完了しました。Vueコースの課題であるTodoアプリはポートフォリオとして転職活動に活用させていただきました。
- GitHub:https://github.com/hirotada-t/TaskManagementAppVue3
- URL:https://task-management-app-vue3-vs9k.vercel.app
――Recursionを始める前と後で何か変化がありましたか?
世の中にあるアプリに対して「自分ならもっとこうする」という視点で見るようになりました。
また「こうやってプログラムを組んだらできそう」で組んでても、以前はまったく的外れなものができていました。1年間やって、今はだいぶ精度が上がったのを実感しています。
――Recursionを知人におすすめできますか?
おすすめできます。
とりあえず何かフレームワークを習得して就活しようかなくらいのモチベーションなら、Recursionでなくても良いと思います。無料の動画などもたくさんありますから。けれど、それではコピペでつなぎ合わせただけのものしか作ることはできません。
プログラミングを使ってもっと自由にものづくりができるようになることがモチベーションであれば、Recursionはそれを叶えてくれる最適なプラットフォームだと思います。
Recursionの上級をクリアできるなら、実務未経験でもソフトウェアエンジニアへ転職できます。それだけの力が身に付く内容になっているからです。
ソフトウェアエンジニア転職のため書類や面接でアピールしたこと
――転職支援サービスは利用されましたか?
Green、Findy、Lapras、Geeklyを使い、最終的にはGeekly(エージェント)で見つけた企業に決めました。
――会社選びはどういう方針にしましたか?
最初から決めていたわけではなく、取り組む過程で洗練させていったイメージです。
最終的には、使い慣れたVue、WordPress、PHP、JavaScriptを中心に、フロントエンド〜Web制作系の企業を狙いました。
――どれくらい応募しましたか?また通過率はどれくらいでしたか?
エントリー数は数え切れません。最低でも200社は応募したと思います。大体月40社ペースでした。
その内で、書類が通ったのが70社ほど、1次面接の通過がおよそ50社、2次面接(最終)を通過して内定が5社でした。
――企業研究はどの程度しましたか?
特に重視したのは、従業員数、売上高、サービス内容、カルチャーの部分です。
動画やnoteなどの媒体で発信されている企業であれば、1社につき20記事は読んだと思います。
――活動を始めてどれくらいで内定が出ましたか?
最短で2週間ほどでした(正月休みを挟んで3週間)。大体1ヶ月あれば複数内定はもらえると思います。
――書類審査でどのようなことをアピールして記入しましたか?
最初は履歴書の詳細を経歴書で書くようにしていましたが、アドバイスを受けて「技術的に何ができるか?」を具体的・客観的に書くようにしました。具体的な数値や、実際に経験したことを記入すると良いと思います。
技術スキルについては、その項目をあげるだけではなく、その技術をどの程度理解できているかをアピールしました。例えば、RecursionのOOPやデザインパターンで学習したことやVueを使ってチーム開発に参加したことについて、課題とそれをどう克服したのかなどを詳しく書きました。
――面接ではどのようなことを意識して取り組みましたか?
基本は聞かれたことに精一杯答えることだけ考えました。ただ面接を繰り返すうちに、その回答の仕方については少し工夫しました。
具体的には、面接の様子を録画しておいて、上手く答えられなかった問や自分の回答に対して相手のリアクションが微妙だった問について修正するようにしました。
――内定をもらえた一番の要因は何だと思いますか?
単純に、内定がもらえるまで大量にエントリーし続けただけかもしれません。
とはいえ、折れずに継続できた要因としては、「できないハズがない」と信じていたことが1番大きかったと思います。
年収アップは3倍以上!ソフトウェアエンジニアへ転職を目指す未経験者へのアドバイス
――転職成功おめでとうございます。転職後の業務内容の概要を教えていただけますか?
- 社内システムの改修/保守(Python/Django)
- Web ページへの動的な処理の実装(JavaScript/jQueryなど)
- WordPress 系の制作を行う若手エンジニアの技術的なフォローアップ
- Web制作/コーディング(WordPress/HTML/CSS)
――前の仕事に比べて給料は上がりましたか?
少ない時で比較すると10倍以上になりました笑。多い時で比較しても3倍近いです。
――今後の展望などありますか?
自分の技術力アップは必須です。その上で、デザイナーが多い職場なので、もっとプログラミングに興味を持ってくれる人を増やしたいです。
職場でのコミュニケーションも大事ですし、ドキュメントを作成したり、社内で勉強会も主催したいと思います。
――実務未経験者が内定を取るためにやっておいた方が良いことについてアドバイスをお願いします。
とりあえず何かの技術に特化して、実務経験を積むことを優先するのが良いと思います。
適切な目標を持ち、Recursionの上級をクリアできるくらい努力できる人なら、未経験だろうと内定は間違いなく取れます。
――Recursionを始めたばかりのユーザーがやっておくべきことは何でしょうか?
交流やイベントへの参加、質問ですかね。
1人でドンドン進められるにしても、勇気を出して話すと、それはそれで楽しいものです。
――Hirotadaさん、貴重なお話を聞かせていただいてありがとうございました。今後のご活躍を楽しみにしています。