今回インタビューさせていただいたのは、栄養学専攻の学生で、新卒でメガベンチャー企業のフロントエンドエンジニアとして採用されたJinさん。Recursionで行ったチーム開発で見事なポートフォリオを作成し就職活動に挑みました。
- 非情報系学生だけどフロントエンドエンジニアを目指したい
- ポートフォリオを充実させたい
- どのようにプログラミング学習を進めたらいいか迷っている
そんな方にJinさんの成功体験をお伝えします。
Jinさん
目次
非情報系学生が触れることができないコンピュータサイエンスをRecursionで体系的に学習
――Jinさん、インタビューをお受けいただいてありがとうございます。早速ですが簡単な経歴と、プログラミング経験の有無について教えていただけますか?
情報系とは無縁の栄養学専攻でした。プログラミングの実務経験は一切ありません。
Recursionを始める前はProgateやドットインストール、Udemyの教材を使ってプログラミングの基本的なことを学んでいました。
――Recursionを始めたのはどうしてですか?
情報系の学生たちが授業で学んでいる内容について、栄養学専攻の自分は学ぶ機会がありません。しかし、コンピュータサイエンスの基礎知識はエンジニアを目指す自分にとって必要不可欠だと当時思いました。
情報系のカリキュラムと比べても遜色ないサービスを探していたら、コンピュータサイエンスの基礎知識を体系的に学べるRecursionをTwitterで見かけました。「自分にとってぴったりなサービスだ」と思いすぐにRecursionを始めました。
コンピュータサイエンスを集中して学習!平日2時間、休日は5時間
――Recursionを使ってどのように学習を進めましたか?
まずはRecursionが推奨しているJavaScriptを選択して、カリキュラムを進めていきました。始めた当初は平日2時間、休日は5時間くらいやっていました。日によってまちまちではありましたが、プロジェクトをやる時は空いてる時間にずっとRecursionをやっているような状態でした。
基本的にはJavaScriptで進めていますが、カリキュラムによってはJavaやPythonでもコードを書きました。
――一番注力して学習した項目はどれでしたか?
中級、上級に出てくるデータ構造とアルゴリズムに特に注力して勉強しました。インターンや本選考ではこれらの知識を問うコーディング試験が出されるので、その対策として力を入れていました。
Recurionのチーム開発で作成したアプリをポートフォリオとして活用
――ポートフォリオはどのようなものを作っていますか?ぜひ紹介してください。
Recursionのチーム開発に参加して2つのアプリを作りました。
1回目チーム開発:Watashi
これは1回目のチーム開発で作ったものです。react-konvaというライブラリを用いて画像を配置、文字を入力、ペンでイラストを描くなどして自己紹介のカードを作るアプリです。技術選定の際は、なるべくメンバーの現状の習熟度と開発スピードのバランスが取れるよう意識して選びました。
https://watashi-drawing.netlify.app/
2回目チーム開発:Bom Bom Panic
2回目のチーム開発で作ったものです。概要に関しては爆弾で他のプレイヤーを倒し、最後の一人になったら勝ちというゲームです。
https://bombompanic.vercel.app/
技術に関することはメンバーの方がブログを書いているのでそちらを参照ください。
https://blog.framinal.life/entry/bombompanic
コンピュータサイエンスを学習しているという姿勢が評価され内定獲得
――就職活動についてもお聞かせください、まずは会社選びはどういう方針にしたのですか?
会社選びについては、以下の3つを軸として選択しました。
- 多くの人に使ってもらえるサービスなのか
- 技術領域に垣根がないか
- 新卒の段階での裁量の大きさ
――選考の流れはどのように進みましたか?
逆求人のイベントに参加し面談をしましたので、書類選考はパスとなりました。その後は一次面接、二次面接、最終面接へと進み、採用決定になりました。
――コーディング試験はありましたか?
私が内定をいただいた企業の選考では、コーディング試験は実施されませんでした。他社の選考では実施してたところもあります。
――就職活動を始めてどれくらいで内定が出ましたか?
就職活動を始めてだいたい4ヶ月程で内定を頂きました。Web業界は採用活動のスタートが早いので3年の秋頃から始めていました。
――Recursionで学んだ知識の中でも特に評価されたものはなんでしょうか。
コンピュータサイエンスを学習しているという姿勢は特に評価されました。先に述べました通り、私は栄養学専攻の学生でしたので独自で学習を続けている点も評価していただけたと思います。
――内定をもらえた一番の要因はなんでしょうか?
継続力と好奇心が旺盛であることをアピールできた点だと思います。情報系の人間でもないのに関わらず、プログラミングの学習を独自に始め、アルバイトやインターンシップ等に参加して経験を積んできたことをアピールしました。
また、Recursionのような学習サービスを使って自力で学習を継続していることや、チーム開発などで積極的にチャレンジした経験が評価されたのだと思います。
非情報系の学生がメガベンチャー企業を目指すために準備すべきこととは
――プログラミング未経験で情報系の大学でもないという点でゼロからの学習スタートだったと思いますが、同じような立場の人がどのように学習を進めると効率が良いと思いますか?
Recursionを始める前にProgateやUdemyを使って学習していましたが、そこではコードを書くことができるようになっても、実際に動くアプリケーションを1から作り上げることはできません。特に、インプットした内容がどこでどのように使われているのかイメージできないことがあると思います。
Recursionではコーディング問題などでインプットした内容をすぐにアウトプットできる環境にあるので定着が早かったです。また学習した内容をどのように効率よく利用するのか、自分の頭で考える必要がある点もスキルアップにつながったと思います。そういった点において、Recursionは友人や同僚にも自信をもっておすすめできるサービスだと思います。
――その他、フロントエンドエンジニアを目指すにあたって網羅しておくべき項目がありますか?
私がRecursion で学習を始めた時点では、まだバックエンドプロジェクトやOSのコースがリリースされていませんでしたので、私自身は書籍からウェブ周りの知識を学習しました。
例えば以下の本を読んでいます。
- リーダブルコード
- 現場で役立つシステム設計の原則
- Webを支える技術
- プロになるためのWeb技術入門
- Real World HTTP
- マスタリングTCP/IP
- ネットワークはなぜ繋がるのか
- [試して理解]Linuxのしくみ―実験と図解で学ぶOS
- 新しいLinuxの教科書
- プログラムはなぜ動くのか
- プログラミングコンテスト攻略のためのアルゴリズムとデータ構造
- 問題解決のためのアルゴリズム×数学が基礎からしっかり身に付く本
- Webフロントエンドハイパフォーマンスチューニング
- UIデザインの教科書
- HTML解体新書 仕様から紐解く本格入門
――エンジニア関連の資格をお持ちですか?
資格は特に取りませんでした。就活が終わって時間ができたので、最近は基本情報技術者の勉強をしています。
情報系以外の大学からフロントエンドエンジニアを目指す方へのアドバイス
――同じように情報系以外の大学からエンジニアを目指す方にアドバイスをお願いします。
Recursionのコーディング問題を解くなど、コーディング試験の対策をしておくほうが良いと思います。私の場合はたまたま内定をいただいた会社のコーディング試験はありませんでしたが、他社では実施されるケースがほとんどです。
特にプログラミング未経験や情報系以外の大学卒だと、自分の実力を証明することが難しいです。コーディング試験はそのまたとないチャンスですので、しっかり対策をすることが大事です。
また、身の回りのちょっとした課題を解決するようなアプリを自分で作ってみることをおすすめします。実際に動くものを作り上げることで、その過程で必要な知識が膨大にあることに気づくと思います。一人ではなかなか難しいですが、Recursionで行っているチーム開発のような機会があればぜひ参加してみてください。作り上げる達成感を味わいつつ、それが自信へとつながります。
――Recursionを始めたばかりのユーザーがやっておくべきことは何でしょうか。
色々と悩みましたが、まずはカリキュラムを着実に進めていきましょう。そのうえで、GitやGitHubの扱いに慣れておくのも必要かなと思いました。これらはRecursionのチーム開発でも使いますし、何より業務でもほぼ必ず必要になります。
――最後になりましたが希望の企業への就職本当におめでとうございます。差し支えなければ担当する業務内容の概要と今後の展望についてお聞かせください。
UI/UX改善やパフォーマンスチューニング、マイクロフロントエンド化、他にも技術的負債の解消を担当させていただくと聞いています。新卒ではフロントエンドエンジニアとしての採用でしたが、今後はフロント以外にもサーバーサイドの領域にも踏み込んでいきたいと考えています。
――貴重なお話をお聞かせいただいてありがとうございました。今後のご活躍をお祈りしています。