今回インタビューさせていただいたのは、フリーランスのweb制作者から中途採用で大企業のエンジニアへ転職を成功させたHiroakiさん。
web制作ではすでにフリーランスで仕事を得ていらっしゃいましたが、キャリアアップを目指してRecursionでの学習を開始されたそうです。
- 中途採用でエンジニアの転職を考えている
- 大企業のエンジニアになるためのスキルが知りたい
- 転職成功するために必要な経験を積みたい
そんな方にHiroakiさんの成功体験をお伝えします。
Hiroakiさん
東大経済学部卒。卒業後はフリーランスでweb制作をしていたが、フルスタックエンジニアを目指しRecursionで学習を開始。難しいと言われる中途採用にも関わらず大企業のエンジニアとして転職を成功させた。
中途採用で大企業のエンジニアに転職するためのスキルを磨くには
――Hiroakiさん、インタビューをお受けいただいてありがとうございます。早速ですが簡単な経歴と、プログラミング経験の有無について教えていただけますか?
東大経済学部卒の24歳です。大学卒業後はフリーランスのweb制作者として仕事を始めましたが、9月下旬から転職活動を始め、11月上旬に内定をいただきました。
プログラミング経験は、大学1年生のときに授業でPythonとRubyに触れたのが初めてです。授業で触れたときは、課題を解いて提出するだけだったので、実際にどんな風にプロダクトができているのか知ることができず、自分がエンジニアになるとは思っていませんでした。
――Recursionを始めたのはどうしてですか?
進路をいろいろ検討して、大学4年生のときにプログラミングで食べていこうと決心しました。最初はWebサイトを制作してお小遣いを稼ごうと思いフリーランスで仕事を開始しました。
順調に仕事を進めていく中で、優秀なエンジニアとお仕事をさせていただく機会がありました。その度、技術に対する知的好奇心が強くなっていくとともに、Web制作者はサイト制作からマーケターに転身していく当時のトレンドに違和感を感じるようになりました。
そこで、自分もフルスタックでWebアプリを開発できるエンジニアになって企業に就職するという目標を立てて、独学を開始しました。
丁度その頃にtwitter経由でRecursionを知り、それ以来Recursionを1年以上続けています。
続けている理由は、以下の4つです。
- Web製作者とWeb系エンジニアには大きな技術力の差があり、その差を埋めて、自力でプロジェクトを作れるようになりたかったから。
- 自分は情報科学系の専攻ではなかった一方で、学び続ける過程でアカデミックな内容にも興味が強かったので、本格的な勉強を進めるための足掛かりとして貪欲に良い学びができるのではないかと期待したから。
- 目標がGAFA就職レベルに到達することと、高い目標を掲げていたから。
- CEOと気さくにコミュニケーションが取れるところが魅力的だったから。
――Recursionをどのように利用し学習を進めましたか?
しっかり測っていたわけではありませんが、一日の学習時間は、仕事のない時で8〜10時間やっていたと思います。RecursionはPHPで学習を進めました。その他Java、C++、Go、Ruby、Python、JavaScript、TypeScript、Ocamlなども学習しています。
中級と上級は何度も復習し、フロントエンドの各種フレームワーク、OOPに時間をかけました。
離散数学やデータベース、オペレーティングシステムはさらっとこなした印象です。
プロジェクトは4まで進めていました。
――Recursionで学習してみて何か変化がありましたか?
フロントエンド 、バックエンドのフレームワーク、アルゴリズムコーディングをバランス良く、本質的なところから速い回転で学べるようになったことで、知識の引き出しの多さと深さが増したと思います。
また、エンジニアにとって学習速度と効率性が高いことは必須と思いますが、その下地を涵養できた気がします。
学習意欲の高いメンバーが揃っているコミュニティで交流できることで、高いモチベーションを保てるようになり、一緒に仕事をする仲間もできました。
入った当時はフルスタックエンジニアになりたいなという目標でしたが、長く続ける中で、いずれはGAFAレベルの企業に入りたいと思うようになってきたことも大きな変化でした。
――Recursion以外のサービスも利用しましたか?
Recursion以外には、補助教材としてUdemy、AtCoder、それとコーディング試験で利用したのでHackerRankを利用しました。
図書館で借りた本の記録が残っていないのですべてではありませんが以下の本を読みました。
- バックエンド
- Web
- フロントエンド
- 数学、情報工学系
――Recursionは知人や同僚におすすめできますか?
もちろんお勧めできます。
初心者の状態から、ハイレベルなスキルを身に付けるための素養を育んでくれる考え抜かれたコンテンツがRecursionには揃っています。
その一方で、学習を進める際には必要に応じてわからないことを先輩に質問したり、自分で調べたりするという相当な自習力が求められる設計になっています。
つまり、Recursionで学習を進めること自体、ある程度エンジニアとしての基本的な適性が必要になってくるため、自分にエンジニアが向いているか向いてないかということも同時に見極められるということです。
他のスクールでは、「エンジニアには誰でもなれて、稼げるという」夢を見せる広告が多い一方で、Recursionの設計はエンジニアを志すユーザーに対して真摯なものと感じることができるからです。
中途採用で大企業エンジニアになるための転職活動
――転職活動についてもお聞かせください。まずは、どのような方針で会社選びをしたのですか?
- 日本企業
- 自社サービスを持っていること
- 将来的なキャリアとして、エンジニア、マネージャーの双方ができ、選択肢が広いこと
- フルスタック志向が求められること
- カルチャーフィットしそうかどうか
の5点を条件とし、まずはトップレベルと言われているところの中途採用枠を受けて、1ヶ月ほどやってみて落選が続いたら手堅く内定を取れるよう戦略を立て直そうという方針で進めました。結果的には内定を複数いただいたので、1ヶ月ほどで転職活動を終えられました。
――転職支援サービスを利用しましたか?
知り合いから紹介していただいた個人でされているオーダーメイド型の転職エージェントの方や大手エンジニア転職エージェントに相談しました。
また、 Shinyaさんにも相談に乗っていただきました。
――企業研究はどの程度しましたか?
企業が公式に発表している内容(HP、TechBlog、プレスリリースなど)にくまなく目を通しました。企業が大事にしている価値観や、社員に求めている事柄を読み取れるまで、何度も読み込みました。
また、カジュアル面談を実施することで選考に進む前に様々な情報を提供してもらったこともとても有益でした。
――選考の流れはどのように進みましたか?
書類選考→コーディング試験→1次面接→SPIや性格調査→2次面接→最終面接
の流れが多いです。企業によっては2次面接が最終面接だったり、コーディング試験と1次面接がドッキングしているパターンもあります。
――コーディング試験はありましたか?
色々な出題がありましたが、必ず何かテストがあると考えた方がいいです。
中小企業の場合、要件をみてER図を書かせたり、Webについての汎用的な知識も含めたペーパーテストなど様々なパターンがありました。ただ、合格の基準はそんなに高くなさそうでした。
大企業では、いわゆる採点システムを使ったコーディング試験が実施されます。レベルとしてはRecursionのeasyレベルのものもあれば、中には競技プロラミング上級者向けのレベルの出題もありました。難しい場合は部分点がついていました。
――何社応募して、合格率はどれくらいですか?
応募したのは、13社です。うち8社が書類通過しました。コーディング試験を実施した3社の内2社通過できました。
- 1次選考通過… 5社
- 2次選考通過…2社/3社(通過した2社の内1社は最終選考)
- 3次選考通過…2社/2社
結果、最終選考が2次選考までだったところと合わせて3社から内定をいただくことができました。
――自分のどんなところが評価されたと感じましたか?
人柄面では年齢よりも成熟した振る舞いに見えていたみたいです。また、笑顔で話したりなど人当たりの良さを褒められました。
技術面では、知的好奇心が旺盛なところや、勉強が得意なのでキャッチアップも問題なさそうというポテンシャルの部分で評価が高かったと聞いています。
中途採用でエンジニアに転職するためのアドバイス
――転職成功おめでとうございます。転職後の業務内容の概要を教えていただけますか?
NFTマーケットプレイスの開発業務と、Blockchainの技術研究とその発表を担当することになります。
――前職に比べて給料は上がりましたか?
前職がフリーランスだったので、正確な比較は難しいですが、一年で使えるお金は4倍弱増えたと思います。
――4倍はすごいですね。今後は仕事としてどのような希望をお持ちですか?
今後は、Webアプリの開発者として、フロントエンド 、バックエンド、データベース、インフラにバランス良く知見を持っているエンジニアを目指していきたいと考えています。
また、入社する企業の部署の業務で、Blockchainなどの先端技術の研究と社会実装という業務があるので、エンジニアスキルを持ったFintechの研究者という立ち位置も魅力的です。
経済学部卒という経歴も強みとして、双方の領域を掛け合わせたところでポジションを作っていくのもいいかもしれないと感じています。
――現在Recursionで学習中のユーザーへ向けて、転職を成功させるためのアドバイスをお願いします。
Recursionを始めたばかりのユーザーさんへのアドバイスは
- 交流会などに積極的に参加すること
- わからないことをすぐに聞ける体制を整える
- Recursionの指定しているロードマップにそって学習を進めること
- 本屋にできれば毎日通うこと(できればネットではなく大型書店)
などでしょうか。Recursionではチーム開発も経験できるのでぜひ数回参加してみるととてもいい経験ができると思います。
それと、できれば開発でお金をもらう体験をしておくと良いと思います。開発作業が安定的にできる状況を作るまでのクライアントワークが、非常に大変なのでコミュニケーションスキルがつきます。仕事をする上では技術と同じくらいこの能力や経験が重要な気がします。また、個人ポートフォリオの作成と比べて、予算と期日が決められている中での開発は比べ物にならない緊張感の中で進むのでより実践的な経験になります。
――Hiroakiさん。貴重なお話を聞かせていただいてありがとうございました。