今回インタビューさせていただいたのは、30代後半からRecursionでプログラミングの学習を始めてWeb系ベンチャー企業のソフトウェアエンジニアへ転職を成功させたTakeshiさん。面接で評価されるポートフォリオを作成し、実務未経験ながら見事エンジニアとしての一歩を踏み出し始めました。
- 30代で実務未経験からでもWebエンジニアとして転職したい
- 面接で評価を得られるポートフォリオを作成したい
- Webエンジニアへ転職を成功させるため何をすればいいか知りたい
そんな方にTakeshiさんの成功体験をお伝えします。
Takeshiさん
目次
30代後半からエンジニアを目指してRecursionで学習を開始
――Takeshiさん、インタビューをお受けいただいてありがとうございます。早速ですが簡単な経歴と、プログラミング経験の有無について教えていただけますか?
中学を卒業後、建築業界で12年間鳶職を経験し、製造業の工場で2年間働いた後、モバイル通信業界で5年間販売に従事してきました。プログラミングについては独学で半年間JavaScriptを学んだことがあります。
――Recursionを始めたのはどうしてですか?
実はRecursionを始めたころ職業訓練にも通っていたのですが、そこではインプットメインの講義でアウトプットができる環境ではありませんでした。なかなか知識が定着せず他に学習できる環境が必要だと思いました。
開発経験を積める企業への転職を希望してプログラミング学習を開始したのですが、このままではスキルが身につかず、希望する企業への転職は難しいと感じていました。
いろいろなプラットフォームを探している中、Recursionを選択した理由は以下です。
- コンピュータサイエンスを基礎からしっかり学べる
- 一定のレベル以上のメンバーでチームでの開発経験が詰める
プログラムの本質をコンピュータサイエンスで学習し、プロジェクトでの個人開発や、チーム開発経験を積めることがとても魅力でRecursionを始めることにしました。
――Recursionを知人におすすめできますか?
はい、おすすめできます。
理由は、中級レベルをクリアすると初心者チーム開発に参加できるのですが、その参加されるユーザーの皆さんのレベルが非常に高く、その人たちと一緒に開発を経験することで、自身のレベルアップも図れるからです。
Webエンジニアへの転職でアピールできるポートフォリオ
――Recursionをどのように利用して学習を進めましたか?
Recursionでは初級はJavaScript、中級からはJavaを選択して学習を進めました。職業訓練ではJava、SQL、PHP、Pythonを少し学習していました。
一日の学習時間は、少ない時で5時間くらい、多い時で12時間くらいでした。
――どの項目を一番注力して勉強しましたか?
最初はバックエンド重視で学習を進めていたのですが、途中からフロントエンドの学習に注力するようになりました。
――ポートフォリオは作成されましたか?作成の際、意識したことはどんなことですか?
私のポートフォリオはこちらです。
フロントエンドの基礎をしっかりと理解したかったので、フレームワークを使用せずHTML、CSS、JavaScriptだけで作成しました。
音声をつけたり、404ページを入れたり、レスポンシブに対応したり、ゲームとして成立するような機能も入れています。コードについては可読性、再利用性、計算量などを意識しています。
――Recursionを始める前と後で何か変化がありましたか?
元々JavaScriptを独学で学習していたのですが、コードをコピーするばかりで、そのコードが何のために存在するのかを理解しないまま学習を進めていました。
そのため実際に自分の頭で考えてコードを書くことができず、何となくで書いている状態でした。
Recursionは学んだらすぐアウトプットします。コーディング問題やプロジェクトなど、実際に自分で考えて書く課題が豊富です。インプット、アウトプットを繰り返すうちに、自然と自分で考えてコードを書く力がついたと思います。
自走力を評価された!30代実務未経験からWebエンジニアに転職成功
――転職支援サービスは利用しましたか?
はい。何社か利用しましたが、そちらでは書類選考は一切通らなかったです。理由としては年齢と実務未経験者に対して求められるポートフォリオのレベルが条件に足りてなかったからだと思います。
今回使ったのは求人版の検索エンジン「Indeed」で、そこで求人応募している企業様で採用されることになりました。
――会社選びはどういう方針にしましたか?
開発案件に関わることができ、自分のバックグラウンドと現在のレベルに合った会社を中心に探しました。
私のバックグラウンドで使用できるタグとしては、「販売」、「マネジメント」、それから次のステップに必要なのは「開発経験」だったので、そこを中心に転職活動を行ってきました。
プラットフォーム選びは転職サービス等の成果報酬型プラットフォームではなく、低価格で搭載できるプラットフォームもしくはTwitterを中心に探しました。
――何社応募して、通過率はどれくらいでしたか?
大体100社ほど応募し、書類選考では10社、一次面接では4社、二次面接では1社に通過しました。
――活動を始めてどれくらいで内定が出ましたか?
約1ヶ月半で内定が出ました。
――書類や面接ではどのようなことをアピールしましたか??
コミュニケーション力、エンジニアになりたい理由、マネジメント経験、自走力をアピールしました。
――何を重視して確認されましたか?
GitHubのContributions > Recursionで学習したコード > 自走力 > コミュニケーションの順で重視されました。特にRecursionで学習したコードに関しては、実際に採用担当者がRecursionの問題にチャレンジして、Recursionのレベルをチェックしていました。
自走力に関しては、エンジニアになりたい理由とそれに対しての行動を確認されました。具体的には、GitのContributions数とTwitterの学習記録です。
――年齢は転職活動時に影響があると思いますか?
はい、かなり影響があったと感じました。
元々自社開発企業への転職を考えていたのですが、36歳で未経験だと、相当レベルの高いポートフォリオじゃないと自社開発企業への転職はかなり難しいと思いました。
――内定をもらえた一番の要因は何だと思いますか?
自走力とコミュニケーション能力、前職の経験が最大の要因だと思います。営業のできるモチベーションの高いエンジニアを探しておられたので、当てはまったのかなと思います。
30代実務未経験からWebエンジニアを目指す方へのアドバイス
――転職成功おめでとうございます!転職後の業務内容の概要を教えていただけますか?
主に制作案件がメインになります。
受託案件では、 WordPressを使用したWebサイト制作や、スクレイピング、オリジナルフレームワークの改修などを担当します。
自社案件では、地域に特化したWebサイト制作などを担当する予定です。
――前の仕事に比べて給料は増えましたか?
前職よりも少し減ります。ただ基本給 + 歩合なので、やった分は稼げるので自身の実力次第ではあります。
――実務未経験者が内定を取るためにやっておいた方が良いことについてアドバイスをお願いします。
スタートアップ企業を目指す場合には、以下の項目を意識しておくと良いと思います。
- レベルの高いオリジナルプロダクトの作成
- チーム開発の経験
- コミュニケーション力
20代前半までならまだポテンシャル採用などの可能性も考えられますが、30代後半となると自分の持つ技術力についてきちんと証明できなければいけません。技術スキルだけでなくソフトスキルを共に証明できるような経歴書を作成し、レベルの高いポートフォリオを準備しましょう。
Recursionでのチーム開発経験は面接でも高く評価されます。ただ参加するだけでなく、どの部分を担当したのか、なぜその技術を採用したのか、どのような課題が発生してどのように解決したのかなど、言語化してきちんと説明できるようにすると良いと思います。
――今後の展望などあればお聞かせください。
スタートアップに転職してフルスタックエンジニアとして働きたいと考えています。自分の考えたプロダクトが世の中で広がってほしいので、プロダクトマネージャーになるためのキャリアを築いていく予定です。
――Takeshiさん。貴重なお話を聞かせていただいてありがとうございました。今後ますますのご活躍をお祈りしています。